混迷の時代に、千年の時を生き抜いた日本の古典が、より親しみやすい形で甦る!

01

上・中・下 好評発売中

『源氏物語』上

花村えい子

紫式部が描いた王朝絵巻『源氏物語』に、繊細華麗な筆致がパリ・ルーブルの展覧会でも絶賛されたベテラン漫画家・花村えい子が挑みます。桐壺帝の第二皇子として出生し、才能・容姿ともにめぐまれながらも臣籍降下して源姓となった光源氏が、平安王朝を舞台に数多の恋愛遍歴を繰り広げる栄華と苦悩の物語。日本女流文学の最高傑作が、多くの文芸・ミステリーを原作とする作品を手がけている著者により、いきいきと甦ります。「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」「若紫」「末摘花」「紅葉賀」「花宴」「葵」「賢木」「花散里」「須磨 其の一」までを収録。

ISBN:978-4-09-362195-3
定価:本体1,600円+税

  • 源氏物語とは

    平安中期の長編物語。五四巻。紫式部作。長保三年(1001)以後の起筆とされるが成立年代は未詳。仏教的宿世観を基底にし、平安貴族の理想像と光明が、当時の貴族社会の矛盾と行きづまりを反映して、次第に苦悶と憂愁に満ちたものになっていく過程が描かれ、「もののあわれ」の世界を展開する。登場人物の個性、心の陰影など写実的な描写にすぐれ、あらゆる物語的要素を含んで、日本古典の最高峰とされる。擬古物語はじめ、謡曲、御伽草子、俳諧、連歌など後世に多大な影響を与えた。源語。紫文。源氏。なお、古くは「源氏の物語」と「の」を入れて呼ばれたらしい。

    <日本国語大辞典ジャパンナレッジ版より>

  • 作品紹介

    紫式部が『源氏物語』を書いた平安時代中期、ヨーロッパはまだ、一部の歴史家に「暗黒時代(ダークエイジ)」と呼ばれるような時代でした。

    文章だって幼稚なものしか書けなかった。

    そんな時代に、日本人の女性がこれだけ完成度の高い長編物語を書いたということは、日本人が誇りにしていいことだと思うんです。

    事実、1999年に、イギリスのオックスフォードやケンブリッジの歴史学者が「この千年間で偉大な業績を残した歴史上の30人」というのを選んだときに、日本人ではただひとり紫式部が選ばれました。

    『源氏物語』は日本文学の最高傑作というより、世界規模の文化遺産なんですね。

    みなさんも花村先生のマンガで『源氏物語』を楽しまれたあとは、ぜひ原文に挑戦してみてください。

    今すぐでなくてもかまいません。

    年配の方は今すぐでも差支えありませんが、若い方たちは、お年を召してからの方がいいと思います。

    『源氏物語』は大人のための世間話ですから。

    (望月光氏の作品解説より抜粋)

    源氏物語

  • 著者プロフィール

    花村えい子(はなむら・えいこ)

    埼玉県川越市出身。
    女子美術大学絵画科中退。
    1959年貸本漫画「別冊・虹」掲載の『紫の妖精』でデビュー。
    以降「なかよし」「少女フレンド」「マーガレット」「少女コミック」他各誌で少女漫画のパイオニアとして活躍。
    その後、「女性セブン」をはじめとする女性誌に活躍の場を広げ、文芸・ミステリーを原作とする作品等を発表し続けている。
    1989年第18回日本漫画家協会賞優秀賞、1997年第1回メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。
    代表作に『霧のなかの少女』『花影の女』『落窪物語』等。
    フランス国立美術協会(ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール)正会員、日本漫画家協会理事。

  • 著者作品紹介

  • 関連書籍