葛飾区で発生した女子高生誘拐事件。不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。警察を尾行した多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。 “どんでん返しの帝王”が放つ、慟哭のラスト16ページ。 少女を「本当に殺した」のは、誰なのか──? 報道のタブーに切り込む、怒濤のノンストップ・ミステリー。
■この本の推薦者 著者 中山七里さん
1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。他の著書に『おやすみラフマニノフ』『いつまでもショパン』『どこかでベートーヴェン』『連続殺人鬼カエル男』(以上、宝島社)、『贖罪の奏鳴曲』(講談社)、『ヒポクラテスの誓い』(祥伝社)など多数。