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2017.5.15

京都は世界で一番BULABULA(ぶらぶら)するのが楽しい街! BULAとはフィジー語で「こんにちは」を意味します。『和樂6・7月号』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

京都は世界で一番BULABULA(ぶらぶら)するのが楽しい街! BULAとはフィジー語で「こんにちは」を意味します。『和樂6・7月号』

みなさん、お元気ですか? 和樂編集長のセバスチャン高木です。のっけから「あれ? ここって和樂の紹介ページじゃなかったっけ?」と思われたみなさん、ご安心ください。こちらは間違いなく和樂の最新号の見どころ紹介です。

 

もう25年以上前の話です。大学生だった私はラグビーをかじっていて、フィジーに勝手にラグビー留学をしたのです。フィジーでは、仕事が終わると島の男たちが三々五々公園に集まってきて、ラグビーをはじめます。多くの男たちが裸足なのですが、そのプレーのレベルたるや。それでも思い切って声をかけ、毎日公園でフィジー人達とラグビーを楽しみました。そこでひとりの青年ワメと仲良くなりました。彼は、私たちに島の秘密のスポットを案内してくれたり、自生するレモンの葉でレモングラスティをつくってくれたりしました。

 

翌日に島を離れるという夜、ワメが島の教会へと案内してくれました。そして、私たちのためにアカペラで賛美歌を歌ってくれたのです。外はあまりの星で夜とは思えないほどの明るさ。そして、おびただしい数のカエルの合唱。アカペラの賛美歌、見たことがないような星空、そして、カエルの合唱。その3つの音と映像は渾然一体となり、私の記憶に刻まれました。フィジーではみんなが「BULA!」と話しかけてきます。「BULA!」とはフィジー語で「こんにちは」を意味しますが、私は「BULA!」と聞くと、あの日の、とんでもなく美しい記憶が甦ってきます。

 

さて、「和樂」6月号はもはや和樂の名物ともなった京都特集です。京都の最大の魅力ってなんだろう? 京都って「ぶらぶら」するのが、世界で一番楽しいかも!ということなんです。ね! 「ぶら」=「BULA」が出てきたでしょう!

今回の企画では、京都を愛し京都に愛された和樂スタッフがそれぞれ自分にとっての「ブラ京都」を考え、そのテーマに沿って京都を紹介しています。

 

たとえば、和樂の茶の湯の番人であるイツコは、千利休が大成した茶の湯の聖地としての京都をぶらり。茶道具店や茶の湯の美術館といった定番スポットから、じつは茶の湯の精神が込められている珈琲店までを紹介。「茶味こそが京都!」として、京都を唯一無二の存在にしている茶の湯450年の美の蓄積を散歩します。

そして、京都といえば食。何百年も前から続いてきた店も、できたばかりの店も同じ商店街に並んでいるのが京都の食べ物屋さんのおもしろさ。数万円もする料亭も数百円の豆腐も同じ地平で存在しているのが、この町の食の奥深さ。そこで今回の食散歩では、和樂食探偵オフジが、京都で行列ができる店に実際に並んでうまいものを探訪しました。そのほか、「京都の日常」「鞍馬、貴船の新緑歩き」など、「京都散歩主義」として、世界でぶらぶらが楽しい町をご紹介します。もちろん、2017年最新情報も満載ですよ!

 

さらに、和樂は現在、日本美術の楽しみ方として3つのことを提案しています。一つが「見る楽しみ」、二つ目が「知る楽しみ」、そして三つ目が「暮らしに取り入れる楽しみ」です。「えー!日本美術なんて暮らしに取り入れられない!」なんてお思いの方にこそぜひ見ていただきたい企画も掲載しました。

 

さあ! いよいよ「BULA」が登場する別冊付録です。今回の別冊特集は、「岡崎で寺や庭をぶらぶら」「祇園で老舗をぶらぶら」など、エリアとテーマを組み合わせて6コースを設定。「BULA BULA KYOTO」別冊として京都の「BULA」をぎゅっと一冊につめこみました。どのコースも楽しいですよ! Let's BULA BULA!

さらに「歌麿美人画メッセージ付箋」! 和樂ではメッセージ付箋に名茶碗のように「銘」をつけることにしておりますが、このメッセージ付箋の銘は「艶」。ちょっと、艶っぽいことを伝えたい時に使いたいですね!

 

和樂が目指しているのは「日本美術の民主化!」。じつは編集部ではそんな大げさなことを掲げているんです。今月、民主化の対象となったのは、世界一の美人画マエストロと呼ばれている(呼んでいる)歌麿です。記事内では、歌麿の雪月花三部作を両観音でばーん!と掲載したり、世界の美女と歌麿の美女をくらべたり、歌麿の見方が変わること間違いなし!の特集となっています。

 

和樂は定期購読をしてくださり、和樂を支えてくださっている方々にささやかな贈り物をしております。それが「和樂パスポート」と「和樂新聞」。「和樂パスポート」は、ご賛同いただいた美術館で入場割引などの優待を受けられる日本美術の旅へのパスポート。今は美術館が中心ですが、いずれは和樂の世界観を体感できる施設でも使用できるようにしていきたいと思っています。また、「和樂新聞」は新米スタッフが編集長を務める手作りの新聞です。今年の初めになぜか勝手に和樂の公式キャラクターをやめてしまったアンドリュー橋本のインタビュー全文掲載や、特集担当スタッフの裏話など、ここでしか読めない記事が満載。くわしくは「和樂」ホームページをご覧ください。

 

今月号も見どころ満載でお送りする「和樂」6・7月号を、まずは、お近くの書店などで手にとっていただければ幸いです。私どもとともに日本文化の旅へと出かけましょう!

和樂編集長 セバスチャン高木

 

和樂6月号 ためし読み

和樂公式サイト

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