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2016.4.27
TOKYOで見かけたイッちゃってる人40人! 『この人たちを笑うな!』
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どうしてこの人、こんなことするの?
あまりのことに驚愕したり、怒ったり。
それでも、最後は許せたり。
大都会TOKYOで見かけた不思議な人びと40人。うつ病体験を公開し、共感を呼んできた著者が、「あの人ってば、イッちゃってる?」と題して発表した40の短編集です!
「この原稿は元々、小学館のウェブマガジンに連載する企画で書き始められたものでした。巷で見かける『イっちゃった人』をリポートするもの。何をもってイっちゃっているとするのか、その線引きはどこか? 基本的には、人を驚かせるようなことをする人、ついつい目で追っちゃう人なのですが、そんな人、滅多にいるもんじゃないでしょ? なんて言っていたら、これが、そうでもなかった」(著者)
<雨の日のバスの車内でのことだった。
その人は、都バスに乗り込んでから財布を出した。
現金でももちろん良いけれど、マナーとして小銭は事前に用意しておくべきだろう。
その人は、旅行用のカートを引きずっていた。席は空いていたけれど座らないので、運転手が『お掴まりください』と、心なしか大きな声でアナウンスした。
さて、その人が降りるときのことだ。なんとその人、降車口が開く前に、バス車内で傘を広げたのだ。
ワンタッチ傘がバンッ。
え、え、えー?
ルームミラーを見ると、運転手も目を見張っていた。
ちょっと待て。これ、ただの自分勝手か? ちょっと凄いでしょ。例えば、乗用車に乗ったときも、この人なら同じようなことをしそうじゃない?>(本文「傘女」より)
通勤電車や人込みなどで出会う奇想天外な人びと。この人たち、少数派かと思ったら、似たような情報が次から次へと舞い込んで・・・。怒っている人も、歌っている人も、み~んな同じ人間です。だから、ちょっぴりヘンな行動も優しく見守って! あたたかい目で他人をみれば、都会は全然こわくない! 通勤や人込みに疲れた気持ちが少し軽くなる、そんな一冊です。
「本書の電子書籍版では、カラーでイラストを楽しめる! その挿絵を寄せてくれたイラストレーター早乙女道春さんは、各地の音楽イベントでライブドローイングも行なっています。 詳しくは早乙女さんのホームページへ http://saotome-michiharu.com/」(担当編集)
著/安部結貴 画/早乙女道春
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