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2015.12.11
昭和の文豪・川端康成の“幻の少女小説”、60年ぶりに復刊! 『親友』(P+D BOOKS)
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日本初のノーベル文学賞受賞者である川端康成。言うまでもなく昭和を代表する純文学小説家ですが、意外にも、低年齢層向けのいわゆる「少女小説」にも心を傾け、生涯で3つの作品を残しています。
その最後を飾るのが、小学館の少女向け月刊誌「女学生の友」に昭和29年から連載された『親友』です。本作は、連載完結後すぐに単行本化されましたが、その後復刊されることもなく、まさに文豪の「幻の作品」とされてきました。
小学館では、この『親友』を、昭和文学の名作を電子と書籍で永遠に語り継ぐために企画された、文藝ブランド「P+D BOOKS」の一作として、60年ぶりに刊行いたしました。しかも、60年前の単行本では掲載されることのなかった、玉井徳太郎画伯による連載当時のイラスト10数点も合わせて収録し、まさに“復刻版”となっています。
また、昭和14年に川端康成が『セウガク一年生』12月号に掲載し、その存在さえ知られていなかった、貴重な短編「樅の木の話」も、当時の誌面の状態のまま、同時収載しています。
巻末には川端の養女婿にあたるロシア文学者・川端香男里が解説文を寄稿。川端ファンならずとも見逃せない、そして日本文学研究者にとっても、大変貴重な1冊です。
紙でも電子でも、お好みのスタイルでお楽しみください。
【内容紹介】
新制中学一年生のクラスメート・めぐみとかすみは、同じ誕生日。赤の他人なのに瓜二つの二人は、自然と「親友」になっていった。
些細な行き違いでその都度こわれそうになる少女の友情。───そして、ついに二人に別れの日が訪れる。
文豪・川端康成が手がけた希少な少女小説が今、蘇る。
P+D BOOKS
『親友』 川端康成
定価:本体550円+税
12月11日、ペーパーバックとデジタルで同時・同価格で発売・配信開始
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