勝間和代『読書進化論 人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか』 定価:777円(税込) 小学館101新書 小学館101新書


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丁稚日誌←ネット弁慶(常時)
en3 様

勝間和代著「読書進化論」

メディアに登場する時は、
いつも就活スーツを身にまとい、
庶民目線をアピールしている勝間和代氏。

いつか著作を読んでみようと
思ってたところに、
書店で見かけたのがこの本でした。

こういう「読書法」系の本は、
スラスラ読めて、それでいて
シッカリ頭に入る技術が学べそうで、
ついつい手にとってしまうのですが、
たいていガッカリするものです。

この本の場合、
読んでみると、読書法と言うより
勝間氏の読書に対する考え方が
中心なのですが、

「こういう本はフォトリーディングします」
「だいたい原書で読んでしまいます」

など、一般人にはマネのできない
ノウハウ満載で、早くも遠回しに
門前払いされた気分になります。

更には、mixiの勝間氏のコミュへの
書き込み、

「とても尊敬しています」
「生きるのが楽しくなりました」

のような引用が延々と続く
大変に気持ちの悪い箇所があり、
挙げ句の果てには
勝間氏を信仰する人々を指す、
「カツマー」と言う言葉が
普通名詞のように使われているので、
だんだん読むのを止めたくなって来ました…。

しかし、後半の「書く」「売る」に
関する章までガマンして読み進めると、
格段に興味深い内容に変わり、
最初はブログに
書くだけだった勝間氏が、
いかにして出版社に発掘され、
売れる本を書き、
書いた本を売ったかと言う、
ノウハウが紹介されてます。

まさに、
「読まないと品質がわからない」と言う、
本の最大の難点に対する攻略法です。

タイトルこそ、
読書進化論を掲げてますが、
その内容は読書やネットを通じた、
インプットとアウトプットの方法を
総花的に論じているので、
内容とそぐわないと思いました。

こういうタイトルの付け方も、
「読まないと品質がわからない」
本を消費者に手に取らせる為の、
マーケティング戦法なのかもしれません。

タイトルにこそ
惑わされてしまいますが、
本を読みたい人だけでなく、
書きたい人と売りたい人も、
参考になりそうな一冊です。

総評

感想文の前半は、ネガティブな感想が続きますが、文章にリズムと味があります。そして中盤、「しかし」とポジティブ感想へ逆転する、その切り替え方に技を感じました。「読まないと品質がわからない」というキーアイディアをめぐる、制作サイドへの示唆に富んだ、オリジナルな感想文という評価で一致しました。

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企業法務マンサバイバル
tac 様

読書進化論ー勝間和代という成功者の告白

勝間和代という成功者の告白

気をつけろ、これは「勝間和代流読書術」の本ではない。

“本は、あなたの人生を豊かにし、あなたを進化させていきます。”

読書と出版が人を進化させるということを、勝間さんの読書体験・出版体験を通し、自ら証明を試みる本でした。

人間「勝間和代」論

期待のないところにこそ感動が生まれる。
そうつくづく思ったのが、勝間さんの著作でははじめて、勝間さんの人間らしさが垣間見えたところです。
お父様が町工場の経営者だったこと。
小学校時代には、何を隠そう今でも私の愛読書である『エースをねらえ!』を読んで育ったこと。
中学・高校時代は、本屋でブルーバックスやゴマブックスを立ち読みしていたこと。
大学時代には、MIDIで作曲をしていたこと。
大前研一さんに憧れてマッキンゼーに入社したこと。
これらのエピソードを読んで、私の中ではサイボーグのようでイマイチ人間味が感じられなかった「勝間和代」像に血が通ったのでした。
この本を読んだ私にとっての最大の収穫と言ってよいかもしれません。

成功者の告白という貢献

そういった勝間さんのバックグラウンド以上に驚かされたのが、社会人になって最も影響を受け、そして勝間さんを今の成功に導いた本が、神田昌典さんの『非常識な成功法則』であるという告白。

“2000年に入ってから、神田昌典さんの一連の著作と運命の出会いをするのです。”
“「神田さんの本は、出会ってすぐに「すごい」と思いました。そのころは、神田さんが薦めることに、一番お金を使ったと思います。」”
“『非常識な成功法則』の法則は8つあって、私はそれをほとんど全部地道にやりました。」”
“「たくさんの本を読むようになり、原書を読むようになり、セミナーを聞くようになり、自分で自分の考えを積極的に組み立てるようになり、本当に神田昌典さんから得た影響は計りしれません。」”

影響を受けた本が、典型的な自己啓発の本であるということを告白するのは、勇気がいることではないでしょうか。

私の人生を変えたのは間違いなく『7つの習慣』なのですが、なんだか影響されやすい人・いかにもな人というレッテルを貼られるのを恐れてでしょうか、心を許せる人以外にはそんなことを喋ったり、薦めたりはしませんでした。

『7つの習慣』と共通点も多い『非常識な成功法則』には、私も大いに影響されたものです(このブログの立ち上げ当時に拙いレビュー記事を書いています)。しかしながら、この本は『7つの習慣』以上に見かけ上のうさんくささ満点で批判も多い本。このブログ以外で人に勧めたことなど一度もなかったと思います。

プライドや自己愛はさておいて、自分を実験台にし、批判も恐れずそのプロセスをさらけ出すことで、他人も成功に導きたい。―勝間和代という人は、日本のビジネスパーソンと女性を成功させることで、日本を元気にしたいと、一切の下心無く純粋に願っている人なのだ。

「成功しているからこそ告白できるんだよ」という批判もあるかもしれませんが、私はそう確信します。

総評

“勝間和代という成功者の告白”と題された感想文は、tac様ご自身の立ち位置からの告白ともとれる構成になっています。その視点からの著者への共感は、著者を含む制作者サイドをも勇気づける内容でした。

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せのび道
BUSHIDOU 様

テーマごとにタグをつけて読む勝間和代著「読書進化論」

家族から一冊の本をプレゼントされました。新鮮な青いデザインの小学館101新書「読書進化論」。30分以上自転車をこいで、著者のサイン会に行ってきてくれたそうです。私が今年に入って勝間和代さんの御著書を次々と購入し、家の中で本の内容と勝間さんの名前を連呼しまくっていたおかげで、素敵な記念本を手にすることができました。一冊の本で家族の気持ちを感じられるのはとても温かい出来事でした。

 「読書進化論」というタイトルから想像するに、最新型本との接し方ガイドであろうと思いました。別のタイトルをつけるとすると、「勝間和代のブックレボリューション」とか「読書応用術」というネーミングもいいかもしれないな、と考えながら、目次に目を通していきました。

 「フレームワークがない読書は身に付きにくい」という見出しにどうもひっかかって、72ページから読み始めました。私の普段の読書の目的は、行動改善や視野を広げるためという漠然としたものです。自分がどうしたいのか、どうなりたいのか、もっと具体的に自分に問いかけていかなければ、本の内容を生かすことができないと強く認識させられました。私のテーマを掘り下げてみたところ、「良書に出会う確率を上げたい」「本を通じて人とのつながりを活発にしたい」「良質なブログを書きたい」というところに行きつきました。勝間さんがこの本で勧めているように、読んで得られた知識にテーマ別のタグをつけていく方法で「読書が身に付く」段階に進化しようと思います。

 まず、「良書に出会う確率を上げる」には、今の自分のレベルを知って、一段上のレベルの視点が得られる本を見つけることが大切だと述べられています。私が普段読んでいる本のジャンルの割合は、仕事術・思考法5割、人生哲学2割、インテリア・娯楽1割、書評・エッセイ1割・どっぷりつかれる小説1割程度です。気に入った本をじっくり反芻しながら何度も読み返すのが好きなので、購入する段階で得られるものが多いかどうか、じっくり厳選しています。良書との出会いは、自分がその本を読んだ後にどうなりたいか、がはっきりイメージできていればいるほど得られやすいと気付きました。「読書進化論」的に言えば、書店をぶらぶらしている時も「自分のテーマ」と「本のフレームワーク」をちゃんとお見合いさせようと思います。

 「本を通じて人とのつながりを活発にする」については、印税寄付プログラムChabo!を通じて、難民、被災民の方々をサポートすることができる仕組みのおかげで、Chabo!のマークのある本を買うだけで間接的に国際貢献できるのは意義深いと思いました。 
  そして、私は「読書進化論」にコメントつきで登場している書店の店員さんの存在を忘れていたことを後悔しました。本屋さんで働いているのですから、本好きな人達が揃っているはずなのに、レジを打ってもらうだけなのは、とてももったいないことです。もっと書店員さんとフランクに話して、お勧めの本や新刊の傾向をインタビューしてみたいと思います。
 
  最後に、「良質なブログを書く」ためのいくつかの示唆を得ることができました。まずは、自分の人生の充実と視点の活性化が欠かせないため、経験や知識をありきたりのものにしないような行動をとることを決意しました。

 このように自分のテーマに沿ったタグをつけながら、「読書進化論」を読んでいったら、行動プランが具体化し、実行しやすくなりました。
  一年後の今日、この3つが実行できたかどうかの評価・分析をこのブログ内でしてみたいと思います。これは、本は読んでそのままにしない、という「読書進化論」のメッセージへのフィードバックとなると思います。

総評

本を手に入れた温かいエピソード、タイトルから内容を類推される様子から、BUSHIDOU様のお人柄がまず伝わってきます。そして「自分のテーマに沿ったタグをつけながら」読み込みつつ、1年後に自分の行動プランの評価・分析をしてみたい、という“決意表明”は、「読書進化論」のキーアイディアを自分のものとされていることが伝わってきました。著者・制作者にとってうれしい感想です。

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理絵のことがらブログ
理絵 様

勝間和代さんの『読書進化論』 を読んで

勝間和代さんの「読書進化論」を読んだ。

「序章・成功や自由は、読書で手に入れる」を読んで、とにかく鳥肌が立った。
日本の雇用環境について触れた文章

『もし読者の方がまだ20代であれば、読書により人生を大きく変えることはまだまだ可能です。
30歳を越えていたとしても、転職は厳しくとも、与えられた環境の中でどうやってうまく行く抜くかということは本がもたらしてくれます。
また、独立するということを視野に入れますと、どんな場所に住んでいても、何歳になっても、本は私たちに「努力が報われる環境」をもたらしてくれるのです』

とある。

私はもうすぐ42歳。
確かに20代の人に比べれば厳しい環境であるとは思うが、
しかし、そんななかでも
「つぎ行こうか。」って考えられるようになったのは、
紛れも無く読書のお蔭。
もちろん、読みっぱなしじゃなく、自分で出来る範囲の努力は
しているし、たとえ三日坊主になっても、また始める
しつこさも持ち合わせるようになった。

その、しつこ力継続もその時々で、栄養剤みたいに注入している
本のお蔭。
運命の1冊に出会い、その本から胸に響くものを感じ、
その連鎖で次の本に出会い、しいては人に出会う。
本を読むことで、気づきを得られ、自分自身を縛っていた
のもから少しずつ開放される。
ただ、長年蓄積された、考え方のクセや、感じ方のクセは
すぐに元に戻ろうとするけれど、本を読むことでまた、
次の気づきに出会う。
まさしく『進化』。
今、私の年齢で「進化」を実感できるのってなかなか無い。
これはかなり凄いこと。
そんな繰り返しをしているなかで、自分自身の変化を感じ始めているし、
『運』を引き寄せてるのを感じる。
自分の置かれた環境にしばられ、そこから自分自身、抜け出すこと
など考えもしなかった時期は読書をする気力さえなかった。
日々、仕事を猛烈にこなすだけ。
何も聞かず、わき目もふらず走り続け、気持ちが消耗しきっていた頃に本を読んでも、
「読書」は私の血や肉とはならなかったであろうと思う。
そう、読書をするにも本から何かを吸収できる健康な柔らかい心が必要なのだと思う。
せめて、心が疲れ果てる前に読書から学びを得られれば
復活への糸口を見逃すことは無いのでは?と思う。
でも、「読書ってこんなに知識や人とのつながりが広がるのね。」
って最近、つくづく思う。
本代も確かに人生最大級になっているけど、それ以上の学び、効果は
本当にある!!

目から鱗なのは、第四章『「売る」仕組みを進化させる』の章。
本を売ることに限らず、様々な業種のひとにも参考になるような
ことが書いてあり、私は営業職ではないけど、「宣伝費の使い方」
は印象深く、テレビのCMや電車の宣伝の見方が変わった。
でも、宣伝もさることながら、勝間さんの場合、著者自身の売るための営業力。
丸善には良く行くのだが、行く度に感じるのは、勝間さんのPOPの多さ。
これは半端じゃない。
あんなにPOP書いてる著者はおりません。
直筆POPを見ると、なんだか熱いものを感じてしまうし、
引き付けられて本を手に取ってる。
子供への読み聞かせの時間も増えた気がする。
これまた、勝間マジックかも。

さてさて、楽しい日曜日も15時を過ぎた。

夕飯の買い物前に、ちょっこと読書
読みたい本が目白押しの今年の秋です。

総評

ご自身の「進化」は、読書がもたらしたものであったと序章への共感を、四章で仕事に新しい視点を得た、と述べながら、丸善で著者を身近に感じる、と著者の書店への思いに応えてくださっています。「感想文」を越えた説得力に審査員一同感服しました。

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大泉千路のブログジャーナル
大泉千路 様

『読書進化論』 読後私感

『読書進化論』と銘打たれた本書は、経済評論家として知られる勝間和代さんがウェブ時代の「人生を豊かにする書籍活用法」をまとめた一冊だ。本書を読むことによって、ベストセラー作家として活躍する著者がどのように本を活かして進化を続け成功と自由を得てきたか、その過程と手段が手に取るように分かる。そして本の選び方や読み方に始まり、書き方、売り方にいたる技術まで、著者を進化させた本をめぐる技術のすべてを身に付けられることが最大の魅力である。

 ただ、恥ずかしながら本書の著者である勝間和代さんについては、これまでフジテレビ系の「サキヨミ」に出演しているコメンテーター、また、当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した公認会計士だということしか知らなかった。このように著者のことをほとんど知らなかった私であるが、ある日にふと立ち寄った書店で本書を見つけて購入し、最初の数ページをめくると、著者は知識欲が旺盛で心底本が好きなブックラバーズ(Book Lovers)であることがすぐに伝わってきた。

 このように、本が好きで読書を愛している著者の思いがひしひしと伝わってくる上に、「相手がわかりやすく読みやすく書く」ための技術にも記述が及んでおり、著者を目指すブロガーの私にとって学びの多い一冊でもあった。それでいて、本書は非常に平易(へいい)な文章で書かれているため、非常に面白くて分かりやすく、あっという間に読み終えてしまった。まさに、本書の中で「難しいことはわかりやすく」「わかりやすいことは面白く」「面白いことは深く」書くことを学んできたという著者の面目躍如たり、と私は思った。本書を読んだあとには、「もっと書店に行き、もっと本を読もう」、そして「自分自身を進化させよう」という気持ちになった。

 また本書の中で著者は、「本は、インターネットのような単なる(それも玉石混淆の)具材ではなく、定食のように食べやすくなったものであり、さらに、良質な本なら、コース料理のように味わえる」と述べている。しかし、前述のことを述べる本書こそ、まさにそれに当てはまる良質本である。税込みで777円という低価格で味わえる、「勝間和代」というネームバリューに負けないこの美味しさは読んでみないと分からない。私自身、新書ながらも単行本並みにボリュームがあり、読んだあとにはやはりコース料理を味わった気分かつ満腹感で一杯になった。

 この書評の冒頭で述べたとおり、本書には著者が読書を通じて進化した過程と方策が具体的に記されている。そしてそれらの体験談から得られるヒントが随所にちりばめられている。例えば、読書を習慣付ける上で、どのような読書術を高速かつ効率的に実践すべきか、どうすれば読者から著者へと進化できるのか、実際著者となった時にはどのように本を売っていけばいいのかなどだ。まさに本書は、これから本を「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っている人に向けた成功への指南書である。だからこそ、私のような読書好きや「カツマー」と呼ばれる著者のファンのみならず、逆にこれまであまり本を読んでこなかった人やこれから本を書いて売りたいと思っている人、本を売る仕事に就いている人などにお薦めしたい。

 終わりに、2008年11月末までの期間限定ではあるが、本・ウェブ連動企画の「勝間和代と読書の未来を語ろうキャンペーン」をご紹介しておきたい。このキャンペーンには、本書を読んだ感想をブログやamazonとmixiのレビューに書き、著者のブログ「勝間和代のBook Lovers」に応募することで参加できる。そして大賞に選ばれると、本書の増刷版に感想文が抜粋掲載されるとともに「勝間和代と本を語る会」に招待され、また同賞以外にもセレクト賞と参加賞が用意されている。こうした賞品も実に魅力的だが、本とウェブの特色を活かした今回の取り組みも、ドラマ『ガリレオ』の中のセリフを借りて言うなら「実に興味深い」と思える試みである。

 本は「読み終わっておしまい」ではもったいない、読んだ本の成果は生活や仕事で活かさなければならないと著者は述べている。そして、本を「読み終わっておしまい」にしない第一歩を踏み出すために、著者自身がこのキャンペーンを用意している。私たち読者にとっては、ただやったかやらないかの差だ。是非皆さんにも、本書を閉じた瞬間、このキャンペーンに入賞という目標を持って挑戦してみて欲しい。そして「読書を通じた進化」の第一歩を一緒に踏み出そうではないか。

総評

著者がこの本を出版した思いと意図をまっすぐ受けとめ、ブログ感想文キャンペーンという取り組みにも触れ、大変読みやすい文章で「書評」というにふさわしい紹介をしていただきました。

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