
もし、読者の方がまだ20代であれば、読書により人生を大きく変えることはまだまだ可能です。30歳を越えていたとしても、与えられた環境の中でどうやってうまく生き抜くかということは本がもたらしてくれます。…どんな場所に住んでいても、何歳になっても、本は私たちに「努力が報われる環境」をもたらしてくれるのです。(本文より)
「成功と自由」を読書で手に入れたという著者が、ウェブ時代の「人生を変える本の使い方」を、自分自身の歩みと重ねながら、ていねいに紹介。著者の視点から、「本」の新しい価値が次々と明らかになります。
この本は、読書好きのみなさまに捧げる、新しい読書本です。したがって、読書好きな人はもとより、本で自分を育てたい人、どのように本を選んでいいかわからない人、読書を投資として考えたい人、将来著者になりたい人、今本作りや本の販売に関わっている人など、本に関連する興味があり、しかも迷いがある人にはぜひ、手にとって、読んでほしいと思います。
この本を読んでもらえると、なぜいま、本の立ち位置が難しくなってきているのか、ウェブとどのように棲み分け、関わっていけばいいのか、どうやって本を選び、読みこなし、アウトプットにつなげるのか、さらにブロガーや著者になって自分のメッセージを発信するにはどうしたらいいのか、本をより売るにはどうすればいいのか、さまざまなヒントがちりばめられているはずです。
本をめぐる名著はこれまで、『本を読む本』(M・J・アドラー)、『知的生産の技術』(梅棹忠夫)などいくつもありますが、『本を読む本』の原書が出たのは1940年、『知的生産の技術』が1969年と、すでにどちらも何世代も前になってしまいました。
特にこの間、「ウェブ」という破壊的なテクノロジーが現れたことで、私たちの読書のしかたは抜本的に変わってしまいました。そのため、この本では、「ウェブ」を積極的に統合した、以下の3つの新しい基軸を取り込んで、読者のみなさまを新しいウェブ時代の読書論へと誘います。
1. ウェブによる本というコンテンツの読み方の進化 (第二章進化している「読む」技術)
ウェブができる前の本は、あくまで「本」という閉じられたコンテンツで完結していました。ところが、今は本を読む人はウェブも読むし、電子メールも見ます。ウェブで書評をとるし、逆にウェブから無料で手に入るものは本という有料コンテンツは買いません。したがって、読者である私たちがどのようにウェブと本を使い分ければいいのか、そして、どう読みこなせばいいのか、そのガイドを提供します。
2. ウェブによる著者と読者の関係性や書き方の進化 (第三章「書く」人も進化する)
ウェブの発展により、メルマガ・ブログなどの新しいテクノロジーが出てきて、読者と 著者の距離がどんどん近づいています。具体的には、読者が著者に対して、書評やブログのコメントと言う形で直接メッセージを発したり、あるいは読者がブログなどの発展段階を通じて、著者になるケースも増えてきました。したがって、私たちが単に読み手ではなく、書き手としてどのように本やウェブを活用することで、進化できるかということを考えます。
3. ウェブによる本の売り方と書店の進化 (第四章「売る」仕組みを進化させる)
また、書店もリアル書店、ネット書店共に、どのようにネットコンテンツと本の差別化を行うかということにより注力をしなければいけない状況になってきましたし、なんといっても、ウェブはその場で無料で手に入りますが、本は書店に行かないと手に入らないのです。また、著作が貴重だった時代から、1日200点の新刊が出る時代にどのように、1冊の本を読者にアピールしていけばいいのか、悩んでいる人が多いはずです。私もそのひとりですが、これまで行ってきたいろいろな実験結果と、今後の方向性をまとめて書き記します。
そして、右記に加え、一章 人を進化させる読書がある、ではウェブ的な読書を通じた、読者の進化に関する総論を、終章 これから「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っているみなさんへ、では、この本も参加している印税寄付プログラム<Chabo!>など、さらなる新しい読書の進化形を論じています。
また、この本は、紙の本に閉じない試みとして、専用サイトを開いて、著者の動画インタビューやブログ、書店さんのインタビュー全文や、サイン会の様子、読者感想文など、さまざまなコンテンツを用意しています。新しい本の形態をこの本を通じて、みなさんと一緒に開発し、進化していきたいと思っていますので、合わせてブログにもぜひ、いらしてください。それでは、これから、新しい読書論を一緒に体験していきたいと思います。