2017年1月4日(水)〜2月3日(金)
◆入場料金(当日券のみ)
◆サイレント作品(作品記号1・2)
=特別料金¥1500均一
*ポイントカード招待券、各種割引優待券はご使用いただけません
◆トーキー作品(作品番号3〜19)
=一般¥1200/シニア¥1000/学生¥800
1909年山口県下関市生まれた田中は、幼少期に家業が没落し大阪に転居、琵琶少女歌劇団の舞台に立ち注目され、女優を志します。
24年、念願叶って松竹下加茂撮影所に入社し、翌年蒲田に移籍。大部屋からのスタートでしたが、その庶民的な愛らしい魅力で徐々に人気を獲得し、鈴木傳明とのコンビで一世を風靡した青春映画や、林長二郎との共演作『金色夜叉』などヒット作を連発、松竹蒲田の看板女優となりました。35年、撮影所は大船に移転、本格的なトーキーの時代を迎え、松竹三羽烏など新たなスターが誕生する中、38年『愛染かつら』が空前の大ヒットを記録、田中は国民的スターの地位を確立するに至りました。
戦後は、主演作は少ないながらも、存在感のある演技派として活躍し、また女優として初めて監督にも挑戦するなど、長きに渡り日本映画界をリードし続けました。
77年3月、生涯現役女優として、67年の一生を終えた田中絹代。まさに映画に捧げた壮大な人生を、その代表作と共に振り返ります。
*すべて田中絹代の出演作です。
■ピアノ生伴奏付きサイレント作品
*出演者は都合により変更になることがあります
『恋の花咲く 伊豆の踊子』 昭和8年 白黒 監督:五所平之助 共演:大日方傳、小林十九二、若水絹子、高松栄子、河村黎吉
『非常線の女』 昭和8年 白黒 監督:小津安二郎 共演:岡譲二、水久保澄子、三井秀夫(弘次)、逢初夢子
『マダムと女房』 昭和6年 白黒 監督:五所平之助 共演:渡辺篤、伊達里子、井上雪子[隣の少女役]、日守新一、坂本武
『愛染かつら(前後篇)』 昭和13・14年 白黒 監督:野村浩将 共演:上原謙、佐分利信、桑野通子、水戸光子、吉川満子
『簪』 昭和16年 白黒 監督:清水宏 共演:川崎弘子、笠智衆、斎藤達雄、日守新一、坂本武
『風の中の牝鷄』 昭和23年 白黒 監督:小津安二郎 共演:佐野周二、村田知英子、笠智衆、文谷千代子、坂本武
『夜の女たち』 昭和23年 白黒 監督:溝口健二 共演:高杉早苗、角田富江、浦辺粂子、毛利菊江
『花籠の歌』 昭和12年 白黒 監督:五所平之助 共演:高峰秀子、佐野周二、河村黎吉、徳大寺伸、笠智衆
『宗方姉妹』 昭和25年 白黒 監督:小津安二郎 共演:高峰秀子、山村聰、上原謙、高杉早苗、笠智衆
『銀座化粧』 昭和26年 白黒 監督:成瀬巳喜男 共演:香川京子、花井蘭子、清川玉枝、堀雄二、三島雅夫 *デジタル上映
『煙突の見える場所』 昭和28年 白黒 監督:五所平之助 共演:高峰秀子、上原謙、芥川比呂志、花井蘭子、田中春男 *デジタル上映
『流れる』 昭和31年 白黒 監督:成瀬巳喜男 共演:山田五十鈴、高峰秀子、岡田茉莉子、杉村春子、栗島すみ子
『黄色いからす』 昭和32年 カラー 監督:五所平之助 共演:淡島千景、伊藤雄之助、設楽幸嗣、久我美子、飯田蝶子
『太夫さんより 女体は哀しく』 昭和32年 カラー 監督:稲垣浩 共演:乙羽信子、淡路恵子、扇千景、東郷晴子、環三千世、小沢栄太郎
『彼岸花』 昭和33年 カラー 監督:小津安二郎 共演:佐分利信、有馬稲子、山本富士子、佐田啓二、久我美子
『楢山節考』 昭和33年 カラー 監督:木下惠介 共演:高橋貞二、望月優子、宮口精二、伊藤雄之助、東野英治郎
『サンダカン八番娼館 望郷』 昭和49年 カラー 監督:熊井啓 共演:栗原小巻、高橋洋子、水の江滝子、梅沢昌代、岩崎加根子
『恋文』 昭和28年 白黒 監督:田中絹代 共演:森雅之、久我美子、香川京子、宇野重吉、道三重三、田中絹代 *デジタル上映
『乳房よ永遠なれ』 昭和30年 白黒 監督:田中絹代 共演:月丘夢路、森雅之、葉山良二、杉葉子、大坂志郎 *デジタル上映
天池穂高 Amaike Hodaka
東京芸術大学音楽学部作曲科卒、同大学院修了。フィルムセンター「小津安二郎の藝術」等の企画にて、サイレント映画の伴奏を担当。作編曲活動に加えて、バレエのレッスンピアニストとしても活動している。
小林弘人 Kobayashi Hiroto
東京藝術大学大学院作曲科修了。サイレント映画の伴奏者として、これまでにフィルムセンター、東京国際映画祭などに出演。東京藝術大学、東京音楽大学、洗足学園音楽大学各非常勤講師。
坂本頼光 Sakamoto Raiko
2000年、弁士デビュー後、時代劇作品を主に、各所で活弁ライブを行う。これまでの説明作品は約80本。近年は自作動画を使った活弁や、声優、ナレーションの分野でも活動している。 個人HP『活動弁士の家』