作品解説&構成:佐藤利明(娯楽映画研究家)
*ニュープリント=今回の上映のために新たに作成したプリント
S37('62)/東京映画/カラー/シネスコ/1時間35分
■監督:久松静児■脚本:長瀬喜伴■撮影:黒田徳三■音楽:広瀬健次郎■美術:小野友滋■出演:森繁久弥、伴淳三郎、フランキー堺、淡島千景、池内淳子、乙羽信子、森光子、大空真弓、山茶花究
森繁・伴淳・フランキーによる名物喜劇第5作。横浜中華街を舞台に、駅前トリオに山茶花究、森光子がカタコトの日本語で珍演。アチャラカ度が最も高い爆笑篇。巨人軍・王選手も特別出演。本作より池内淳子がレギュラー参加。
2011年
1月3日(月)14:20
1月5日(水)12:00
1月6日(木)19:15
1月7日(金)16:30
S42('67)/東宝=渡辺プロ/カラー/シネスコ/1時間34分
■監督:古澤憲吾■脚本:笠原良三■撮影:永井仙吉■音楽:広瀬健次郎、萩原哲晶■美術:小川一男■出演:植木等、浅丘ルリ子、谷啓、水谷良重、木の実ナナ、奥村チヨ、東野英治郎、岡田眞澄、藤岡琢也
高度成長を駆け抜けた無責任男・植木等が、ワンマン番組「植木等ショー」(TBS)に出演し、最も脂がのっていた時期の「日本一の男」シリーズ第5作。日活の浅丘ルリ子をヒロインに迎え、パワフルな古澤演出が魅力なバイタリティ喜劇。
2011年
1月3日(月)16:30
1月4日(火)19:15
1月5日(水)14:15
1月7日(金)12:00
S43('68)/松竹大船/カラー/シネスコ/1時間34分
■監督:瀬川昌治■原作・脚本:舟橋和郎■撮影:高羽哲夫■音楽:木下忠司■美術:梅田千代夫■出演:フランキー堺、新珠三千代、伴淳三郎、倍賞千恵子、財津一郎、笠置シヅ子
瀬川昌治とフランキー堺の「旅行シリーズ」記念すべき第1作。紀勢線の専務車掌(フランキー)が想いを寄せるのは、新宮駅前の弁当屋の看板娘(新珠)。ところが専務車掌の父(伴淳)も彼女に岡惚れして… マニア必見の鉄道喜劇。
2011年
1月3日(月)19:15
1月4日(火)12:00
1月5日(水)16:30
1月6日(木)14:15
S46('71)/松竹/カラー/シネスコ/1時間54分
■監督:山田洋次■原作:山田洋次■脚本:山田洋次、朝間義隆■撮影:高羽哲夫■音楽:山本直純■美術:佐藤公信■出演:渥美清、倍賞千恵子、池内淳子、志村喬、森川信、三崎千恵子、笠智衆、吉田義夫
池内淳子をマドンナに迎えた第8作は、「無法松の一生」はもちろん、彼女の『沓掛時次郎 遊侠一匹』へのオマージュも込められている。博の母の葬式に寅さんが現れて巻き起こる騒動、吉田義夫の旅役者との交流など、味わい深い佳篇。
2011年
1月3日(月)12:00
1月4日(火)14:15
1月6日(木)16:30
1月7日(金)19:15
S54('79)/松竹/カラー/シネスコ/1時間31分
■監督:前田陽一■脚本:前田陽一、南部英夫、荒井晴彦■撮影:坂本典隆■音楽:田辺信一■美術:森田郷平■出演:桃井かおり、渡瀬恒彦、曽我廼家明蝶、河原崎長一郎、吉幾三、嵐寛寿郎、吉行和子
松竹喜劇のエース、前田陽一の代表作。倦怠期の同棲カップル(桃井、渡瀬)が子どもを押しつけられ、父親探しの旅に出る。東京から九州にかけて三人の珍道中が繰り広げられる。嵐寛、曽我廼家明蝶などベテランが父親候補で出演。
2011年
1月4日(火)16:40
1月5日(水)19:15
1月6日(木)12:00
1月7日(金)14:15
S30('55)/新東宝/白黒/スタンダード/1時間32分
■監督:渡辺邦男■原作:キノトール、小野田勇■脚本:須崎勝弥■撮影:渡辺孝■音楽:松井八郎■美術:梶由造■出演:森繁久弥、角梨枝子、三浦光子、藤田進、三木のり平、柳家金語楼、久保菜穂子
「社長」シリーズ前夜の森繁のアチャラカ喜劇、未ソフト化の幻の作品。口八丁手八丁の詐欺師の行状を明るい笑いの中に描く。改題再上映の際にカットされた場面を復元した特別版での上映。森繁の軽妙な詐欺師演技が楽しめる珍品。
*デジタル上映
2011年
1月8日(土)17:45
1月10日(祝・月)15:30
1月12日(水)14:15
1月13日(木)12:00
S30('55)/日活/白黒/スタンダード/58分
■監督:吉村廉■脚本:柳沢類寿■撮影:中尾利太郎■音楽:清水保雄■美術:中村公彦■出演:神楽坂浮子、清水一郎、岡田眞澄、フランキー堺、小林桂樹、有島一郎、植木等
CS未放映、クレイジー・ファン待望の音楽喜劇。フランキー堺とシティスリッカーズの演奏場面には、クレイジー・キャッツ前夜の植木等も出演。“カナリヤ娘”には新人・神楽坂浮子、小林桂樹、有島一郎ら、賑やかなキャストも魅力。
2011年
1月9日(日)17:45
1月11日(火)12:00
1月13日(木)16:30
1月14日(金)14:15
S32('57)/東宝/白黒/スタンダード/57分
■監督:青柳信雄■原案:正岡容■脚本:小野田勇、キノトール■撮影:芦田勇■音楽:松井八郎■浪曲口演:相模太郎■美術:伊藤壽一■出演:三木のり平、越路吹雪、河内桃子、中田康子、小堀明男、有島一郎、森川信、脱線トリオ、森繁久弥
三木のり平主演の爆笑喜劇第2作。森の石松亡き後に、次郎長一家に加わった“灰神楽の三太郎”の行状を描くアチャラカ篇。マキノ雅弘の『海道一の暴れん坊』で壮絶な死を遂げた森繁の石松が幽霊として登場するパロディも楽しい。
2011年
1月9日(日)11:00
1月10日(祝・月)17:45
1月11日(火)14:15
1月14日(金)16:30
S34('59)/東京映画/カラー/シネスコ/1時間45分
■監督:川島雄三■原作:飯沢匡『ヤシと女』■脚本:川島雄三■撮影:岡崎宏三■音楽:黛敏郎■美術:小島基司■出演:森繁久弥、フランキー堺、宮城まり子、三橋達也、桂小金治、八千草薫、轟夕起子、浪花千栄子、岸田今日子
異才・川島雄三による極彩色の異色喜劇。原作は飯沢匡の戯曲『ヤシと女』。敗戦直前、南太平洋グラマ島に漂着した、犬猿の仲の森繁の海軍大尉とフランキーの陸軍大尉の兄弟と慰安婦一行。極限下の男と女が織りなす色と欲の狂騒曲。
*ニュープリント
2011年
1月8日(土)13:15
1月9日(日)15:30
1月10日(祝・月)11:00
1月12日(水)19:15
S33('58)/宝塚映画/白黒/シネスコ/1時間40分
■監督:内川清一郎■原作:菊島隆三『小説倶楽部所載』■脚本:菊島隆三■撮影:岡崎宏三■音楽:松井八郎■美術:近藤司■出演:森繁久弥、清川虹子、上田吉二郎、津島恵子、淡路恵子、藤間紫
軽薄な女たらしの車のセールスマン・森繁が、東京から出雲まで新車を運ぶが、その車は、赤線業者が政治家に送る賄賂で、黒い霧の騒動に発展。スピーディな喜劇。菊島隆三の書下し脚本は、テレビ「おれの番だ!」(65年・TBS)でも植木等でリメイクされている。
2011年
1月8日(土)11:00
1月10日(祝・月)13:15
1月11日(火)16:30
1月13日(木)19:15
S46('71)/松竹大船/カラー/シネスコ/1時間30分
■監督:前田陽一■脚本:前田陽一、満友敬司■撮影:竹村博■音楽:山本直純■美術:佐藤公信■出演:フランキー堺、財津一郎、岡田茉莉子、萩原健一、北林谷栄、日色ともゑ、加賀まりこ
フランキー堺と財津一郎の名コンビによる、前田陽一の傑作喜劇。ニセ医者になりすまし、無医島に潜り込んだ二人の前に現れたのは、バーサイレンスの筆談マダム(岡田茉莉子)だった。偽医者とニセマダムの騙し合いが始まるが…
2011年
1月8日(土)15:30
1月12日(水)12:00
1月13日(木)14:15
1月14日(金)19:15
S49('74)/松竹大船/カラー/シネスコ/1時間29分
■監督:瀬川昌治■脚本:田坂啓、永井素夫■撮影:丸山恵司■音楽:青山八郎■美術:熊谷正雄■出演:フランキー堺、湯原昌幸、太地喜和子、芦屋雁之助、市原悦子、春川ますみ、園佳也子
瀬川昌治×フランキー堺の風俗喜劇の佳作。ポルノ取締に命をかける新米刑事(湯原)と、男性の夢を叶えようとするストリップ小屋の主人(フランキー)、ストリッパー(太地)が織りなす、切なさに彩られた情感タップリの物語。
2011年
1月9日(日)13:15
1月11日(火)19:15
1月12日(水)16:30
1月14日(金)12:00
S30('55)/新東宝/白黒/スタンダード/1時間44分
■監督:阿部豊■原作:獅子文六■脚本:館岡謙之助■撮影:岩佐一泉■音楽:鈴木静一■美術:進藤誠吾■出演:宇津井健、上原謙、高峰三枝子、安西郷子、越路吹雪
ユーモア小説の雄・獅子文六の新聞連載小説の映画化権を各社が争奪。日活の市川崑版と同日公開された新東宝による競作版。30年以上テレビ放映も再映されることのなかった、ユーモラスでモダンな都会派喜劇、奇跡の再上映!
*デジタル上映
2011年
1月15日(土)17:45
1月17日(月)16:30
1月20日(木)14:15
1月21日(金)12:00
S31('56)/連合映画/白黒/スタンダード/49分
■監督:小田基義■脚本:白坂依志夫■撮影:栗林実■音楽:若山浩一■美術:伊藤寿一■出演:榎本健一、柳家金語楼、古川緑波、トニー谷、三木のり平、中村是好
エノケン・ロッパ・金語楼の喜劇人協会による『アチャラカ誕生』の続篇。前作の「最後の伝令」で大当たりをとった一座が、今回手がけるのが、アチャラカの名作「どんどろ大師」。トニー谷、三木のり平など若手とベテランの競演も魅力!
2011年
1月16日(日)13:15
1月17日(月)12:00
1月18日(火)19:15
1月21日(金)16:30
S32('57)/東京映画/白黒/スタンダード/52分
■監督:小田基義■原作:西川辰美■脚本:有崎勉、新井一■撮影:中山二郎■音楽:奥村一■美術:狩野健、島康平■出演:柳家金語楼、有島一郎、水の也清美、川田孝子、日吉としやす、如月寛多、太刀川洋一
昭和の爆笑王・柳家金語楼がテレビで演じて当たり役となった、西川辰美の漫画の映画化第1作(全6作)。日野家の女中・おトラさん(金語楼)のユーモラスな日常を明るい笑いで描いた喜劇。脚本の有崎勉は金語楼のペンネーム。
2011年
1月15日(土)11:00
1月16日(日)17:45
1月19日(水)16:30
1月21日(金)14:15
S37('62)/宝塚映画/カラー/シネスコ/1時間24分
■監督:青柳信雄■原作:菊田一夫・東京宝塚劇場『雲の上団五郎一座』より■脚本:長瀬喜伴、新井一■撮影:鈴木斌■音楽:松井八郎■美術:北猛夫■出演:フランキー堺、三木のり平、八波むと志、水谷良重、高島忠夫、榎本健一、由利徹
エノケン、フランキーら新旧喜劇人が総出演した菊田一夫作の同名舞台を映画化。「アチャラカ大当り」同様どさ回りの一座の行状を描く。三木のり平と八波むと志、由利徹の「源氏店」など、劇中アチャラカ劇も盛りだくさんの爆笑篇。
2011年
1月15日(土)13:15
1月17日(月)19:15
1月19日(水)12:00
1月20日(木)16:30
S38('63)/宝塚映画/カラー/シネスコ/1時間33分
■監督:青柳信雄■原作:菊田一夫■脚本:蓮池義雄、矢田良■撮影:安本淳■音楽:松井八郎■美術:加藤雅俊■出演:榎本健一、三木のり平、フランキー堺、浜美枝、森川信、八波むと志、柳家金語楼
エノケンの座長が交通事故で療養中という設定は、エノケンが実際に右大腿部切断手術を受けたことを重ねている。今回、三木のり平の「珍版四谷怪談」など出し物も充実。エノケンの復帰挨拶には、盟友徳川夢声が口上をのべる。
2011年
1月15日(土)15:30
1月18日(火)12:00
1月19日(水)14:15
1月20日(木)19:15
S39('64)/松竹大船/カラー/シネスコ/1時間34分
■監督:野村芳太郎■原作:棟田博『拝啓天皇陛下様』■脚本:野村芳太郎、山田洋次、多賀祥介■撮影:川又昂■音楽:芥川也寸志■美術:宇野耕司■出演:渥美清、久我美子、宮城まり子、岩下志麻、佐田啓二、小沢昭一、南田洋子、藤山寛美
無学で親の愛情に恵まれなかった山口善助(渥美)と軍用犬の友情、その飼い主・久我美子への思慕…。原作から離れたオリジナル脚本に山田洋次が参加。小沢昭一が好演、戦前から戦後の風俗ドラマとしても楽しめる。
2011年
1月16日(日)11:00
1月17日(月)14:15
1月18日(火)16:30
1月21日(金)19:15
S40('65)/大映京都/カラー/シネスコ/1時間26分
■監督:森一生■原作:野村胡堂『磯川兵助功名噺』■脚本:笠原良三■撮影:今井ひろし■音楽:大森盛太郎■美術:太田誠一■出演:犬塚弘、藤田まこと、ハナ肇、本郷功次郎、藤村志保、明星雅子、桜井センリ、安田伸
エノケン主演で映画化された野村胡堂の『磯川兵助功名噺』を、クレイジー・キャッツ第四の男・犬塚弘主演でリメイクした時代劇。主題歌も歌っている。ハナ肇、石橋エータロー、桜井センリ、安田伸らクレイジーのメンバーも競演。
2011年
1月16日(日)15:30
1月18日(火)14:15
1月19日(水)19:15
1月20日(木)12:00
S23('48)/新東宝/白黒/スタンダード/1時間28分
■監督:斎藤寅次郎■脚本:山下与志一■撮影:安本淳■音楽:鈴木静一■美術:北辰雄■出演:灰田勝彦、柳家金語楼、坊屋三郎、益田喜頓、山茶花究、木戸新太郎、清川虹子
『東京五人男』に始まる戦後三本目の斎藤寅次郎の正月作。灰田勝彦とあきれたぼういずの第1話、金語楼の第2話、これが映画デビューのキドシンの第3話。ナンセンス・人情話・ドタバタ、三つの味のオムニバス篇。未ビデオ化作品。
*デジタル上映
2011年
1月22日(土)15:30
1月24日(月)14:15
1月26日(水)19:15
1月27日(木)12:00
S24('49)/新東宝=吉本プロ/白黒/スタンダード/1時間7分
■監督:斎藤寅次郎■脚本:八住利雄■撮影:友成達雄■音楽:寶新一■美術:加藤雅俊■出演:花菱アチャコ、横山エンタツ、柳家金語楼、木戸新太郎、川田義雄、清川虹子、渡辺はま子
昭和23年の大晦日の一日。金語楼のケチな金貸しと、アチャコ父娘の情愛、そしてダンサー・キドシンの人生模様。エンタツの珍探偵、清川虹子の女傑など脇役のエスカレートも楽しい。ナンセンスと人情が絶妙な案配の未ビデオ化作。
*デジタル上映
2011年
1月22日(土)17:45
1月24日(月)16:30
1月25日(火)14:15
1月28日(金)12:00
S25('50)/松竹大船/白黒/スタンダード/1時間21分
■監督:斎藤寅次郎■原作:長瀬喜伴■脚本:伏見晁■撮影:長岡博之■音楽:万城目正■美術:浜田辰雄■出演:美空ひばり、川田晴久、花菱アチャコ、堺駿二、高杉妙子、西條鮎子、榎本健一
アメリカ公演を終えた美空ひばりと川田晴久によるナンセンス喜劇の傑作。ひばりの主題歌、川田と堺駿二の絶妙なやり取り。孤児のひばりを探してハワイで成功したアチャコが来日するが…。ハワイロケは川田が演出したという。
2011年
1月22日(土)11:00
1月25日(火)19:15
1月26日(水)14:15
1月28日(金)16:30
S27('52)/新東宝/白黒/スタンダード/1時間21分
■監督:斎藤寅次郎■脚本:大草史郎■撮影:友成達雄■音楽:古関裕而■美術:加藤雅俊■出演:柳家金語楼、古川緑波、関千恵子、田端義夫、川田晴久、清川虹子、徳川夢声
空前のパチンコブームのなか作られたアチャラカ喜劇。関千恵子のパチンコ娘と、ロッパの息子キドシンの恋愛を軸に、ナンセンスがナンセンスを呼ぶ、アチャラカが展開。寅次郎らしい、パワフルな勢いが堪能できる未ビデオ化作。
*デジタル上映
2011年
1月23日(日)13:15
1月24日(月)19:15
1月25日(火)12:00
1月28日(金)14:15
S31('56)/宝塚映画/白黒/スタンダード/1時間30分
■監督:斎藤寅次郎■原作:菊田一夫・東京宝塚劇場『恋すれど恋すれど物語』より■脚本:菊田一夫■撮影:西垣六郎■音楽:古関裕而■美術:加藤雅俊■出演:有島一郎、三木のり平、榎本健一、古川縁波、柳家金語楼、花菱アチャコ、宮城まり子、トニー谷、雪村いづみ、大河内伝次郎
菊田一夫作の同名ミュージカルの映画化。有島とのり平が、唐津から江戸へ、隠密の影武者に仕立てられて危機また危機の珍道中を展開する。ロッパ、エノケン、金語楼などベテランの助演、雪村いづみの歌声などお楽しみもいっぱい。
2011年
1月22日(土)13:15
1月23日(日)11:00
1月26日(水)16:30
1月27日(木)19:15
S34('59)/宝塚映画/白黒/シネスコ/1時間26分
■監督:斎藤寅次郎■脚本:蓮池義雄、淀橋太郎■撮影:西前弘■音楽:宅孝二■美術:鳥居塚誠一■出演:三木のり平、有島一郎、雪村いづみ、益田キートン、トニー谷、榎本健一、古川ロッパ、柳家金語楼
「芝浜」「たらちね」「千両富」など江戸落語をベースにした落語映画。三木のり平がくず屋の久六、有島一郎が大工の八五郎に扮して、繰り広げる寅次郎喜劇。雪村いづみ、エノケン、トニー谷など豪華キャストの競演も楽しい。
2011年
1月23日(日)13:15
1月26日(水)12:00
1月27日(木)16:30
1月28日(金)19:15
S36('61)/新東宝/白黒/シネスコ/1時間25分
■監督:斎藤寅次郎■脚本:笠原良三■撮影:平野好美■音楽:宅孝二■美術:朝生治男■出演:三木のり平、トニー谷、浜野桂子、花岡菊子、脱線トリオ、柳家金語楼、花菱アチャコ、榎本健一、山田五十鈴
『誰がために金はある』同様“お金”をテーマにした爆笑篇。のり平が小原庄助の末裔に扮し、アチャコ、堺駿二、大宮デン助、脱線トリオが歴代の霊で登場。エノケンと金語楼、山田五十鈴もあっと驚くゲスト出演!寅次郎晩年の作品。
*デジタル上映
2011年
1月23日(日)17:45
1月24日(月)12:00
1月25日(火)16:30
1月27日(木)14:15
S29('54)/東宝/白黒/スタンダード/1時間43分
■監督:マキノ雅弘■原作:村上元三『次郎長三国志』■脚本:小川信昭、沖原俊哉■撮影:飯村正■音楽:鈴木静一■美術:北辰雄■出演:森繁久弥、水島道太郎、志村喬、越路吹雪、山本廉、川合玉江、小堀明男、河津清三郎
マキノ雅弘の傑作時代劇シリーズのなかでも、圧倒的支持を受けている傑作。森繁久弥の“森の石松”の金比羅代参から壮絶な死を遂げるまで“馬鹿は死ななきゃ直らない”の石松伝説が展開。ラストの森繁の名演はまさに演技開眼!高田文夫氏推薦!
*16mmで上映
2011年
1月30日(日)15:30
1月31日(月)14:15
2月3日(木)12:00
2月4日(金)19:15
S36('61)/東京映画/白黒/シネスコ/1時間21分
■監督:佐伯幸三■原作:有吉光也■脚本:目黒専吉■撮影:黒田徳三■音楽:真鍋理一郎■美術:小野友滋■出演:ハナ肇、渥美清、桂小金治、北あけみ、春川ますみ、ザ・ピーナッツ、クレイジー・キャッツ
ブレイク直前のクレイジー・キャッツのハナ肇と渥美清による兵隊コメディ。クレイジー・キャッツが“キョウニャン”なる軍楽隊として登場。ザ・ピーナッツと演奏を繰り広げる場面は、ファンにとってはお宝映像! 未ビデオ化作品。
2011年
1月29日(土)11:00
1月31日(月)19:15
2月2日(水)16:30
2月3日(木)14:15
S39('64)/東宝/カラー/シネスコ/1時間33分
■監督:古澤憲吾■脚本:笠原良三■撮影:飯村正■音楽:宮川泰、萩原哲昌■美術:小川一男■出演:植木等、浜美枝、谷啓、草笛光子、飯田蝶子、曽我廼家明蝶、山茶花究、由利徹
ビデオもDVDも発売されているが、古澤監督と植木等コンビによるパワフルな“無責任男”はスクリーンが一番。「東京五輪音頭」「ホラ吹き節」など音楽シーンも充実。東京オリンピック前の東京風景も生き生きと活写されている。
2011年
1月29日(土)13:15
1月31日(月)16:30
2月1日(火)19:15
2月2日(水)12:00
S28('53)/松竹大船/白黒/スタンダード/1時間33分
■監督:川島雄三■脚本:富田義朗、柳沢類寿■撮影:西川亨■音楽:万城目正■美術:梅田千代夫■出演:美空ひばり、市川小太夫、坂本武、桂小金治、佐田啓二、大坂志郎、月丘夢路、有島一郎
川島雄三のセンスが光る、美空ひばりのモダン喜劇。祖父の引退により、なんと社長に仕立てられた16歳のマドカ(ひばり)の奮闘を爆笑のなかに描く。歌劇スターになりたいマドカと、下町・浅草の人々の交流が明るい笑いのなかに描かれる。
*16mmで上映
2011年
1月29日(土)15:30
2月1日(火)12:00
2月3日(木)19:15
2月4日(金)14:15
S43('68)/東映東京/カラー/シネスコ/1時間30分
■監督:瀬川昌治■脚本:野上龍男、田坂啓■撮影:飯村雅彦■音楽:木下忠司■美術:北川弘■出演:谷啓、伴淳三郎、大橋巨泉、橘ますみ、杉本エマ、沢知美、飯田蝶子、東野英治郎、由利徹
瀬川監督と谷啓により三作が作られた人気シリーズの最終作。山形のかみのやま競馬場を舞台に、市営競馬場の所長に抜擢された谷啓の奮戦記。テレビ「11PM」で人気の大橋巨泉を騙った詐欺師に巨泉自身が扮して、大騒動が巻き起こる。
2011年
1月29日(土)17:45
1月30日(日)11:00
2月2日(水)14:15
2月4日(金)16:30
S45('70)/松竹大船/カラー/シネスコ/1時間30分
■監督・脚本:井上梅次■撮影:長岡博之■音楽:大森盛太郎■美術:森田郷平■出演:財津一郎、岡田茉莉子、伴淳三郎、牧伸二、ピーター、渥美清、由利徹、久里千春
井上監督のオリジナル脚本、財津一郎が二役に挑戦した“身代わりコメディ”の快作。気弱な青年と、名うてのヤクザの親分の二役に扮した財津の怪演、トリオ・スカイラインやストレート・コンビなど当時の人気者の共演も見もの。
2011年
1月30日(日)13:15
1月31日(月)12:00
2月1日(火)16:30
2月2日(水)19:15
S48('73)/砂塚企画/カラー/シネスコ/1時間29分
■監督:土居通芳■脚本:松浦健郎■撮影:永井仙吉■音楽:中村八大■美術:滝ケ崎和男■出演:砂塚秀夫、森繁久弥、伴淳三郎、三木のり平、淡島千景、西村晃、北条希功子
名傍役・砂塚秀夫が企画製作。国宝クラスの“たいこもち”ぽん助(森繁)を父に持つ現代青年の鯉次郎(砂塚)が一念発起、日本一の“たいこもち”を目指す。森繁、のり平、由利徹、伴淳など喜劇人の豪華出演陣も話題となった。
2011年
1月30日(日)17:45
2月1日(火)14:15
2月3日(木)16:30
2月4日(金)12:00