2016年1月4日(月)〜29日(金)
われらが神田神保町のご出身でもある喜劇映画の名手・瀬川昌治監督の特集です。1925年、東京・神田神保町に生まれた瀬川少年は、幼少期から千恵蔵・アラカン・バンツマなどの映画に夢中になり、学習院高等科在学中には先輩である三島由紀夫と映画を語り合っていたといいます。東京帝国大学卒業後、1949年に新東宝に入社、阿部豊監督や中川信夫監督らの助監督を経験した後、1957年にフリーとなり脚本家として活躍。1959年東映の契約助監督となり、1960年『ぽんこつ』で監督デビュー。以後、デビュー間もない三田佳子をヒロインに迎えたミュージカル・コメディ『乾杯!ごきげん野郎』や、不器用に生きる男の生き様を力強く描いた文芸映画『馬喰一代』など、ジャンルにとらわれない独自の作風で一躍注目を集めます。1967年には、『男はつらいよ』以前の渥美清を主演に東映の打ち出した喜劇「列車」シリーズが大ヒット、翌年にスタートしたフランキー堺主演の松竹映画「旅行」シリーズとあわせて瀬川の代表作となりました。
ほろりと泣かせる人情ドラマから、時代の流行を取り入れた爆笑喜劇まで、"瀬川印"の映画で泣いて笑って、明るい新年を迎えましょう!
『乾杯!ごきげん野郎』 昭和36年 白黒 出演:梅宮辰夫、南廣、今井俊二(健二)、三田佳子、榎本健一、世志凡太
『喜劇 逆転旅行』 昭和44年 カラー 出演:フランキー堺、倍賞千恵子、森田健作、佐藤友美、藤村有弘、都はるみ
『アッと驚く為五郎』 昭和45年 カラー 出演:ハナ肇、梓みちよ、谷啓、なべおさみ、尾崎奈々、佐藤友美
『喜劇 競馬必勝法 大穴勝負』 昭和43年 カラー 出演:谷啓、伴淳三郎、長門裕之、十朱幸代、長門勇、久保菜穂子
『喜劇 急行列車』 昭和42年 カラー 出演:渥美清、佐久間良子、小沢昭一、西村晃、楠トシエ、大原麗子
『馬喰一代』 昭和38年 白黒 出演:三國連太郎、新珠三千代、西村晃、金子吉延、中尾純夫、多々良純
『喜劇"夫"売ります!!』 昭和43年 カラー 出演:フランキー堺、佐久間良子、森光子、芦屋小雁、多々良純、川崎敬三
『喜劇 男の泣きどころ』 昭和48年 カラー 出演:フランキー堺、太地喜和子、藤岡琢也、春川ますみ、賀原夏子、左とん平
『喜劇 よさこい旅行』 昭和44年 カラー 出演:フランキー堺、倍賞千恵子、森田健作、ミヤコ蝶々、伴淳三郎、長山藍子
『喜劇 男の腕だめし』 昭和49年 カラー 出演:フランキー堺、太地喜和子、湯原昌幸、春川ますみ、ビーバー、市原悦子
『喜劇 競馬必勝法 一発勝負』 昭和43年 カラー 出演:谷啓、伴淳三郎、大橋巨泉、橘ますみ、沢知美、由利徹
『瀬戸はよいとこ 花嫁観光船』 昭和51年 カラー 出演:フランキー堺、朝丘雪路、山城新伍、財津一郎、日色ともゑ、夏夕介
『喜劇 女の泣きどころ』 昭和50年 カラー 出演:太地喜和子、中川梨絵、湯原昌幸、小沢昭一、園佳也子、財津一郎
『正義だ!味方だ!全員集合!!』 昭和50年 カラー 出演:ザ・ドリフターズ、榊原るみ、財津一郎、伊東四朗、キャンディーズ、金子信雄
『喜劇役者たち 九八とゲイブル』 昭和53年 カラー 出演:愛川欽也、タモリ、佐藤オリエ、秋野太作、三木のり平、財津一郎
『哀しい気分でジョーク』 昭和60年 カラー 出演:ビートたけし、中井貴恵、大谷直子、川辺太一郎、柳沢慎吾、木内みどり