神保町シアター

上映中の特集企画

七〇年代の憂鬱
退廃と情熱の映画史

*一部の作品に画・音の不良箇所がありますことを予めお詫び申しあげます

「デジタル上映」の記載がない作品は、全て35mmフィルムでの上映となります

1. 赤頭巾ちゃん気をつけて

S45('70)/東宝/カラー/1時間29分

監督:森谷司郎原作:庄司薫脚本:森谷司郎、井手俊郎撮影:中井朝一音楽:いずみたく美術:阿久根巌出演:岡田裕介、森和代、森秋子、中尾彬、結城美栄子、風見章子、高橋珠美子

大学紛争で入試が中止となり、途方に暮れる受験生・薫クン(岡田)は、あてもなく東京の街を彷徨う――安保闘争にゆれる時代のリアルな青春小説としてベスセラーとなった、庄司薫の芥川賞小説の映画化。

6月9日(土)13:15
6月10日(日)11:00
6月11日(月)19:15
6月12日(火)16:30
6月13日(水)14:15
6月14日(木)12:00
6月15日(金)19:15

©東宝

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

2. 銭ゲバ

S45('70)/東宝/カラー/1時間30分

監督:和田嘉訓原作:ジョージ秋山脚本:小滝光郎、高畠久撮影:安藤庄平音楽:広瀬健次郎美術:安部衛出演:唐十郎、加藤武、緑魔子、横山リエ、稲野和子、曾我廼家明蝶、岸田森

銭の為なら手段を選ばず、殺人さえも犯す―悲惨な境遇から怪物と化した男の数奇な運命を強烈な印象で描き出す。「少年サンデー」の人気連載漫画を怪優・唐十郎主演で映画化した、異色のピカレスクもの。

6月9日(土)15:30
6月10日(日)17:45
6月11日(月)12:00
6月12日(火)14:30
6月13日(水)16:30
6月14日(木)19:15
6月15日(金)16:50

©東宝

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

3. あらかじめ失われた恋人たちよ

S46('71)/ポール・ヴォールト・プロ=ATG/白黒/2時間2分

監督・脚本:清水邦夫、田原総一朗撮影:奥村祐治音楽:成毛しげる美術:清水邦夫出演:石橋蓮司、桃井かおり、加納典明、緑魔子、蜷川幸雄、蟹江敬三、カルメン・マキ

挫折を経て荒んだ暮らしをする青年が、ろう者の男女と出会い…。劇作家・清水と共にジャーナリスト・田原総一朗がメガホンをとった鮮烈な青春篇で、70年代の空気感をまとった桃井の本格デビュー作。

6月9日(土)17:45
6月10日(日)13:15
6月11日(月)16:30
6月12日(火)12:00
6月13日(水)19:15
6月14日(木)16:30
6月15日(金)14:15

©1971田原総一朗/ATG

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

4. 旅の重さ

S47('72)/松竹/カラー/1時間30分

監督:斎藤耕一原作:素九鬼子脚本:石森史郎撮影:坂本典隆音楽:よしだたくろう美術:芳野尹孝出演:高橋洋子、岸田今日子、高橋悦史、横山リエ、砂塚秀夫、三國連太郎

自堕落な母との暮らしから逃げ出し、四国遍路の旅に出た少女――孤独、出会い、別れを経験し、まさに新人女優・高橋洋子が少女の成長する姿を瑞々しく体現してゆく、奇跡のようなロードムービー。

6月9日(土)11:00
6月10日(日)15:50
6月11日(月)14:15
6月12日(火)19:15
6月13日(水)12:00
6月14日(木)14:15
6月15日(金)12:00

©1972松竹

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

5. 鉄砲玉の美学

S48('73)/白楊社=ATG/カラー/1時間40分

監督:中島貞夫脚本:野上龍雄撮影:増田敏雄音楽:荒木一郎、頭脳警察出演:渡瀬恒彦、杉本美樹、森みつる、碧川ジュン、小池朝雄、川谷拓三、荒木一郎

関西組織の九州進出のため、鉄砲玉として出向いたチンピラ(渡瀬)の奇妙な時間を描く。東映ヤクザ映画で活躍していた中島監督がATGで撮った異色作。不格好なヤクザの高揚と鬱屈を、渡瀬が熱演。

6月16日(土)15:30
6月17日(日)18:00
6月18日(月)12:00
6月20日(水)14:25
6月21日(木)19:15
6月22日(金)16:30

©東映

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

6. 赤い鳥逃げた?

S48('73)/グループ・法亡/カラー/1時間38分

監督:藤田敏八脚本:藤田敏八、ジェームス三木撮影:鈴木達夫音楽:樋口康雄美術:樋口幸男出演:原田芳雄、桃井かおり、大門正明、白川和子、殿山泰司、内田朝雄、地井武男

無軌道に生きる若者達の逃避行の果てに待つものは…。焦燥感に駆られ、心情を暴走させる主人公を演じた原田が当時の若者達を虜にした、傷だらけの青春ドラマ。安田南が歌った主題歌も忘れられない。

6月16日(土)17:45
6月17日(日)13:15
6月18日(月)16:40
6月20日(水)19:15
6月21日(木)14:15
6月22日(金)12:00

©東宝

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

7. 竜馬暗殺

S49('74)/映画同人社=ATG/白黒/1時間58分

監督:黒木和雄脚本:清水邦夫、田辺泰志撮影:田村正毅音楽:松村禎三美術:山下宏出演:原田芳雄、石橋蓮司、中川梨絵、松田優作、桃井かおり、粟津號、野呂圭介

坂本竜馬が暗殺されるまでの3日間を描く異色時代劇。幕末のヒーロー・竜馬を、泥臭く人間味溢れる男として演じた原田が強烈。当時の社会変革運動の内実とも重ねた、狂おしいほどの青春群像でもある。

6月16日(土)11:00
6月17日(日)15:30
6月18日(月)14:15
6月20日(水)12:00
6月21日(木)16:30
6月22日(金)19:15

©1974映画同人社/東宝

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

8. 街の灯

S49('74)/松竹=田辺エージェンシー/カラー/1時間31分

監督:森崎東脚本:森崎東、梶浦政男撮影:吉川憲一音楽:佐藤勝美術:重田重盛出演:堺正章、栗田ひろみ、笠智衆、森繁久彌、財津一郎、吉田日出子、フランキー堺

ポン引き稼業のチョロ松(堺)は、ひょんなことから少女と老人の旅に同行することに。森繁や財津ら、お馴染みの曲者役者が顔を揃える森崎節の人情喜劇。当時絶大な人気を誇った栗田の存在感はさすが!

6月16日(土)13:30
6月17日(日)11:00
6月18日(月)19:15
6月20日(水)16:30
6月21日(木)12:00
6月22日(金)14:15

©1974松竹

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

9. アフリカの光

S50('75)/東宝=渡辺企画/カラー/ヴィスタ/1時間40分

監督:神代辰巳原作:丸山健二脚本:中島丈博撮影:姫田眞左久音楽:井上尭之美術:横尾嘉良出演:萩原健一、田中邦衛、桃井かおり、高橋洋子、藤竜也、絵沢萠子、峰岸徹

自由を求め彷徨う男二人が、荒廃した港町に辿り着く…。若者達のカリスマ的存在だったショーケン主演による辛口青春譚。熱に浮かされたようにアフリカ渡航を夢見る若者の刹那的な生き様を描いた名作。

6月23日(土)11:00
6月24日(日)13:15
6月26日(火)12:00
6月27日(水)19:15
6月28日(木)14:15
6月29日(金)12:00

©東宝

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

10. 県警対組織暴力

S50('75)/東映京都/カラー/1時間40分

監督:深作欣二脚本:笠原和夫撮影:赤塚滋音楽:津島利章美術:井川徳道出演:菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫、山城新伍、池玲子、田中邦衛、成田三樹夫

暴力団取り締まりの裏側で、駆け引きと癒着を繰り広げるヤクザと警察は…。70年代に量産された東映実録路線の達成を示す快作で、この路線を生み出した監督・深作と脚本・笠原が再タッグを組んだ。

6月24日(日)18:00
6月25日(月)14:30
6月26日(火)19:15
6月27日(水)16:40
6月28日(木)12:00

©東映

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

11. サチコの幸

S51('76)/日活/カラー/1時間27分

監督:武田一成原作:上村一夫脚本:出倉宏撮影:安藤庄平音楽:ムーンライダーズ美術:菊川芳江出演:三浦リカ、寺尾聡、泉じゅん、永島暎子、悠木千帆(樹木希林)、絵沢萠子、浅香光代

独特の画風で今もカルト的人気を誇る上村一夫の原作漫画を映画化。昭和20年代、新宿二丁目の赤線で生きる女達の姿を抒情的に描いた秀作。樹木希林はじめ、娼婦役の個性的な女優達も魅力。

*デジタル上映

6月23日(土)15:40
6月24日(日)11:00
6月25日(月)19:15
6月26日(火)14:15
6月27日(水)12:00
6月29日(金)16:40

©日活

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

12. 青春の殺人者

S51('76)/今村プロ=綜映社=ATG/カラー/1時間56分

監督:長谷川和彦原作:中上健次脚本:田村孟撮影:鈴木達夫音楽:ゴダイゴ美術:木村威夫出演:水谷豊、原田美枝子、内田良平、市原悦子、江藤潤、桃井かおり、地井武男

衝動的に両親を殺した息子(水谷)と、その恋人(原田)はどこへ――。長谷川監督のデビュー作で、キネマ旬報第一位など絶賛を博した衝撃作。青春の狂気と哀しさを全身で演じた水谷と原田が目に焼き付く。

6月23日(土)13:15
6月24日(日)15:30
6月25日(月)12:00
6月26日(火)16:30
6月27日(水)14:15
6月28日(木)19:15
6月29日(金)14:15

©1976今村プロ/東宝

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

13. (秘)(マルヒ)色情めす市場

S49('74)/日活/カラー/1時間23分

監督:田中登脚本:いど・あきお撮影:安藤庄平音楽:樋口康雄美術:川崎軍二出演:芹明香、絵沢萠子、宮下順子、花柳幻舟、萩原朔美、岡本彰、夢村四郎

映画史に残る日活ロマンポルノの名作。大阪・釜ヶ崎で大胆なロケ撮影を敢行し、娼婦として生きる哀しき女達の情念を、モノクロ映像で活写する。奇跡のヒロイン・芹明香の全身全霊の演技を目撃せよ!

*成人指定映画

6月23日(土)17:45
6月25日(月)17:15
6月28日(木)16:30
6月29日(金)19:15

©日活

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

14. 大地の子守歌

S51('76)/行動社=木村プロ/カラー/1時間51分

監督:増村保造原作:素九鬼子脚本:白坂依志夫撮影:中川芳久音楽:竹村次郎美術:間野重雄出演:原田美枝子、佐藤佑介、賀原夏子、岡田英次、梶芽衣子、田中絹代

瀬戸内の島の娼家へ売られた少女の運命は――。無名の新人だった原田が、苛酷な境遇を力強く生きる少女を演じ感動的。女の強さを描き続けた増村の晩年の代表作で、田中絹代の最後の映画出演となった。

6月30日(土)11:00
7月1日(日)13:15
7月2日(月)16:30
7月3日(火)19:15
7月4日(水)15:00
7月5日(木)12:00
7月6日(金)14:15

©1976行動社

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

15. ボクサー

S52('77)/東映東京/カラー/1時間34分

監督:寺山修司脚本:石森史郎、岸田理生、寺山修司撮影:鈴木達夫音楽:J・A・シーザー美術:桑名忠之出演:菅原文太、清水健太郎、春川ますみ、伊佐山ひろ子、小沢昭一、唐十郎

足の不自由な新人ボクサーが、元選手の中年コーチ(菅原)と栄光を目指す。70年代を席巻したアングラ演劇の風雲児・寺山が東映で監督した異貌のスポ根篇。随所に登場する寺山ワールドが異彩を放つ。

6月30日(土)13:15
7月1日(日)18:25
7月2日(月)12:00
7月3日(火)17:10
7月4日(水)19:35
7月5日(木)16:30
7月6日(金)12:00

©東映

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

16. 黒木太郎の愛と冒険

S52('77)/馬道プロ、ATG/白黒/1時間50分

監督・脚本:森崎東原案:野呂重雄撮影:村上雅彦音楽:佐藤勝美術:田口和男出演:田中邦衛、財津一郎、倍賞美津子、伴淳三郎、清川虹子、緑魔子、三國連太郎

「北の国から」前夜の田中邦衛主演作。好奇心とお節介が行き過ぎてしまう規格外の男・黒木太郎の破天荒な日常を綴る。伴淳、財津、緑魔子ら個性派揃いで展開される前衛的な不条理喜劇。

6月30日(土)15:30
7月1日(日)11:00
7月2日(月)14:15
7月3日(火)12:00
7月4日(水)17:20
7月5日(木)14:15
7月6日(金)19:25

©1977馬道プロ/ATG

「七〇年代の憂鬱――退廃と情熱の映画史」上映作品リストへ

17. 太陽を盗んだ男

S54('79)/キティ・フィルム/カラー/2時間27分

監督:長谷川和彦原案:レナード・シュレイダー脚本:レナード・シュレイダー、長谷川和彦撮影:鈴木達夫音楽:井上尭之美術:横尾嘉良出演:沢田研二、菅原文太、池上季実子、佐藤慶、伊藤雄之助、風間杜夫、水谷豊

孤独な中学教師(沢田)が独力で原爆を製造し、政府を脅迫し始める。奇想天外な物語が、圧倒的な爆発力で突進する傑作巨篇。70年代に撮った二本の名作の後、監督作のない長谷川の伝説の"最新"作。

6月30日(土)17:45
7月1日(日)15:30
7月2日(月)19:15
7月3日(火)14:15
7月4日(水)12:00
7月5日(木)19:15
7月6日(金)16:30

©1979東宝/フィルムリンク・インターナショナル