【この本のあらすじ】
十四世紀半ば、山間にある因幡の国・智土師郷は、年貢の取り立てに喘いでいた。
村を豊かにしたいという吾輔は、蒙古襲来時に日本で戦って捕虜となった胡人の子息たちと出会う。
吾輔は、村のある特産物に目をつけ、村を復興させる。
その後も繁栄を続ける村に、武士の一団が目を付けた。
百姓たちは、理想を実現しようと鎌倉からやってきた光信や義平太を中心に、戦う決意をする…。
弓兵器「弩」を手にした百姓たち。
勝機はたった一度だけ。
村の存亡をかけた“血戦”が始まった。
《下川 博(しもかわ・ひろし)》
1948年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。脚本家として主な作品に、「武蔵坊 弁慶」('86年・NHK)、「中学生日記」('88年〜'05年・NHK)、
「あなた は人を裁けますか」('04年・NHK)、小説に第18回堺自由都市文学賞受賞 「閉店まで」('06年・讀賣新聞大阪版掲載)がある。
【弓兵器「弩」とは】
古代中国で開発された弓の一種。宋代に改良され戦場での主力兵器となる。
西洋では、クロスボーと呼ばれ、強力な破壊力と命中精度で重装騎兵を駆逐。
日本では奈良大和朝廷が採用、律令国家軍の基本装備となるも、
鎌倉時代以降は鍛錬不要の武器ゆえに、侍から嫌われ、広まらなかった。
定価1,785円(税込) ◆四六判/288頁 ◆ISBN978-4-09-386248-6
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