- 〈 書籍の内容 〉
- 文豪と歩く名作の旅
『新聞記者 夏目漱石』(平凡社新書 2005年刊)ではジャーナリストとしての夏目漱石をクローズアップし、新たな視点から漱石像を描いた牧村健一郎氏。自身も朝日新聞の現役記者で、朝日新聞社員だった漱石のいわば後輩にあたる。牧村氏の新聞記者ならではのフートワークで広く深く取材してつづった軽やかな文章は大好評で、現在では漱石論者の一人に名を連ねている。
その牧村氏の新機軸となる今回の書は、行動派・漱石の「旅」にまつわる国、都市、地方を訪ねて歩く旅エッセイ。
鎌倉、江の島、京都、熊本、松山、ケンブリッジ、パリ、大連……漱石の旅は日本全国、そして世界にまで広がっている。彼の健脚ぶりを、牧村氏が実際にその土地をたずねて、当時のエピソード(作品、交遊録、紀行など)を交えながら、いまもなお息づいている漱石の足跡をたどる。
いまなお国民的な作家として高い人気を保持する夏目漱石に関する評伝、評論は枚挙にいとまないが、旅と土地を軸に展開するエッセイは比類のないものとして、漱石ファンはもとより、多くの旅ファン(とくに中高年者)に受け入れられるものと確信する。
- 〈 編集者からのおすすめ情報 〉
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